現役産科医の視点

生命誕生の現場、産科医の視点から

超少子化に異次元の処方箋はない

少子化問題では、社会学者の発言や対策案などにマスコミが飛びつき、あたかも少子化を防ぐ巧みな方法があるかのような期待を持たせますが、実は、正解などあるわけもなく、学者、有識者らの無責任な発言、主張が放置されています。 歴史上の「富国強兵」や、…

小学校の頃の性教育が草食男子を作っている?

ラジオ番組の中で、コメディアンで俳優のきたろうさんが、興味深い仮説を紹介していました。いつものように、番組ホスト、大竹まことさんが突っ込みを入れ、よき理解者であるアシスタントの壇蜜さんが、きたろうさんをサポートするという展開でしたが、きた…

妊娠中のカフェイン、コーヒー2杯はOK

愛媛大学 プレスリリース 妊娠中のカフェイン摂取は、子供にとって効用があるかもしれないという発表です。妊娠中のカフェイン摂取については、過剰に神経質になっている方がおられますが、適切な量であれば心配はいりません。ストレスを抱えた妊婦には、む…

妊娠中、ちゃんとしたローストビーフは食べられる

妊娠中のローストビーフ NHKドラマ「デイジー・ラック」出演中の佐々木希さんのインスタグラムに、ドラマの幼なじみ役4人でローストビーフを食べた時の様子がアップされていました。 この写真を見て、SNSのコメントや医療現場を知らない科学ジャーナリス…

ハンセン病と胎児標本問題

ハンセン病問題は、強制隔離、強制不妊手術、強制堕胎、胎児標本など、信じがたいような非人道的な負の歴史と考えられていますが、実は、当時の人は特に疑問を持たず、当然のこととして受け入れていた国の施策でした。 2016年、WHO(世界保健機関)は「ハ…

胎動カウントの実際

胎動カウントは、グラフにすると変化に気がつきやすくなります。 10回胎動カウントの正常例 はじめは、どんな胎動を1回にカウントするのか迷うかもしれませんが、実際にやってみると難しいことではありません。 目安として、30分以内に胎動が10回と思って始…

胎児標本問題の真実(なぜ胎児の遺体が残った)

産婦人科の跡地に15体の胎児標本が放置されていたと報道されました。 産婦人科跡地で胎児の遺体15体 NHK鹿児島 2018年02月05日 19時06分 去年11月、鹿児島市松原町で廃業した「鳥丸産婦人科」の建物の解体中に、瓶の中にホルマリンで漬けられた胎児15体が見…

胎動カウントの勧め

分娩予定日が近づき、期待と不安が高まる時期に、お腹の赤ちゃんの心臓が突然止まる、つまり、赤ちゃんが突然亡くなることは、妊婦1000人のうち1~2人の率で起こります。 今年のテレビドラマ「コウノドリ2017」第5話でも、妊娠中の胎児突然死(子宮内胎児死…

ドラマ「コウノドリ2017」 安全な無痛分娩・心配なこと

「コウノドリ2017」は、産科病院に勤務する私たちにも楽しみな番組です。とてもリアリティのある医療ドラマですが、実は心配なことも……、現役産科医からコメントです。 ・第1話 「聴覚障害者の出産」 本当の苦労 ・第3話 「無痛分娩」 安全な無痛分娩の条…

バースプランの実際

バースプランの作成 正常出産においては、お産をする本人の性格や希望をふまえて、妊娠中から準備をすることで、より安心で満足できる出産を迎えることができます。WHO「正常出産のケア 実施ガイド」においても、妊娠のリスクを医学的に評価した上で、どこで…