現役産科医の視点

生命誕生の現場、産科医の視点から

胎動カウントの勧め

分娩予定日が近づき、期待と不安が高まる時期に、お腹の赤ちゃんの心臓が突然止まる、つまり、赤ちゃんが突然亡くなることは、妊婦1000人のうち1~2人の率で起こります。 今年のテレビドラマ「コウノドリ2017」第5話でも、妊娠中の胎児突然死(子宮内胎児死…

TBS金曜ドラマ「コウノドリ」 心配なこと

「コウノドリ2017」は、産科病院に勤務する私たちにも楽しみな番組です。とてもリアリティのある医療ドラマですが、実は心配なことも……、現役産科医からコメントです。 ・第1話 「聴覚障害者の出産」 本当の苦労 ・第3話 「無痛分娩」 安全な無痛分娩の条…

バースプランの実際

バースプランの作成 正常出産においては、お産をする本人の性格や希望をふまえて、妊娠中から準備をすることで、より安心で満足できる出産を迎えることができます。WHO「正常出産のケア 実施ガイド」においても、妊娠のリスクを医学的に評価した上で、どこで…

正常出産のケア:実施ガイド

WHOが1996年に示した「正常出産のケア」実施ガイドは、多くのエビデンスから十分に検討された内容で、基本的には、20年経った現在も適応していると思います。WHOのサイトからPDF文書でダウンロードできますが、翻訳してみました。 再生医療や新薬、不妊治療…

無痛分娩の利益とリスク

アメリカ妊娠協会による無痛分娩に関する解説を翻訳しました。 一般の妊婦向けの文書ですが、内容は専門的で詳しく記載されています。アメリカでは、妊婦本人が自ら勉強した上で、無痛分娩を選択しているようです。日本では、無痛分娩の良い面の宣伝が多く、…

無痛分娩は日本で普及しない

最近、無痛分娩による医療事故の報道が続き、現役産科医としては、大変残念な思いです。確かに無痛分娩を希望される方は増えていますが、実はこれからも、日本で正常分娩における無痛分娩が普及することはありません。(どうして? と思うかもしれませんが………

小股の切れ上がった、毛深い "いい女"

大学や自治体主催のミスコンテストが中止になり、女性を審査するような言動には厳しい時代ですが、ヒト生態学的には、”いい女”に男が群がり、その群がった男の中から、女が男を選んで子孫を残すというのが、平和な時代のオスとメスの自然で理想的な姿です。 …

アンダーヘアを処理する人は性病になりやすい

BBC Newsで、アンダーヘアを定期的にトリミングや全除去している人は、性感染症の危険性が高くなると報道されました。 元になったのは次の研究論文です。 「Correlation between pubic hair grooming and STIs」BMJ Journals 2016 Dec 05 この信頼性の高い医…

「卒乳」と「断乳」 本当は深い問題

2002年、母子手帳の断乳に関する記載が削除され、「断乳」という言葉は過去のものになりつつあります。しかし、産後の職場復帰や保育所問題も絡んで、悩ましい事情をかかえた母親に、適切な計画的卒乳(断乳)を指導できないのでは母乳の専門家と言えません…

最新、お産事情。帝王切開の方が安い?

◆米国医師会雑誌の2017年1月3日配信記事「中国における帝王切開率(帝切率)の地域差と傾向 2008~2014」によると、・中国の帝切率は2008年の28.8%から、2014年の34.9%に増加した。・2014年、中国の31州の間で帝切率に4.0%~62.5%もの地域差があった。・…