現役医療者の視点

現役医療者の視点  AllAboutガイド

小学校の頃の性教育が草食男子を作っている?

ラジオ番組の中で、コメディアンで俳優のきたろうさんが、興味深い仮説を紹介していました。いつものように、番組ホスト、大竹まことさんが突っ込みを入れ、よき理解者であるアシスタントの壇蜜さんが、きたろうさんをサポートするという展開でしたが、きた…

妊娠中のカフェイン、コーヒー2杯はOK

愛媛大学 プレスリリース 妊娠中のカフェイン摂取は、子供にとって効用があるかもしれないという発表です。妊娠中のカフェイン摂取については、過剰に神経質になっている方がおられますが、適切な量であれば心配はいりません。ストレスを抱えた妊婦には、む…

ハンセン病と胎児標本問題

ハンセン病問題は、強制隔離、強制不妊手術、強制堕胎、胎児標本など、信じがたいような非人道的な負の歴史と考えられていますが、実は、当時の人は特に疑問を持たず、当然のこととして受け入れていた国の施策でした。 2016年、WHO(世界保健機関)は「ハ…

胎動カウントの実際

胎動カウントは、グラフにすると変化に気がつきやすくなります。 10回胎動カウントの正常例 はじめは、どんな胎動を1回にカウントするのか迷うかもしれませんが、実際にやってみると難しいことではありません。 目安として、30分以内に胎動が10回と思って始…

胎児標本問題の真実(なぜ胎児の遺体が残った)

産婦人科の跡地に15体の胎児標本が放置されていたと報道されました。 産婦人科跡地で胎児の遺体15体 NHK鹿児島 2018年02月05日 19時06分 去年11月、鹿児島市松原町で廃業した「鳥丸産婦人科」の建物の解体中に、瓶の中にホルマリンで漬けられた胎児15体が見…

胎動カウントの勧め

分娩予定日が近づき、期待と不安が高まる時期に、お腹の赤ちゃんの心臓が突然止まる、つまり、赤ちゃんが突然亡くなることは、妊婦1000人のうち1~2人の率で起こります。 テレビドラマ「コウノドリ2017」第5話でも、妊娠中の胎児突然死(子宮内胎児死亡)の…

ドラマ「コウノドリ2017」 安全な無痛分娩・心配なこと

「コウノドリ2017」は、産科病院に勤務する私たちにも楽しみな番組です。とてもリアリティのある医療ドラマですが、実は心配なことも……、現役産科医からコメントです。 ・第1話 「聴覚障害者の出産」 本当の苦労 ・第3話 「無痛分娩」 安全な無痛分娩の条…

バースプランの実際

バースプランの作成 正常出産においては、お産をする本人の性格や希望をふまえて、妊娠中から準備をすることで、より安心で満足できる出産を迎えることができます。WHO「正常出産のケア 実施ガイド」においても、妊娠のリスクを医学的に評価した上で、どこで…

正常出産のケア:実施ガイド

WHOが1996年に示した「正常出産のケア」実施ガイドは、多くのエビデンスから十分に検討された内容で、基本的には、20年経った現在も適応していると思います。WHOのサイトからPDF文書でダウンロードできますが、翻訳してみました。 再生医療や新薬、不妊治療…

無痛分娩の恩恵とリスク(メリット、デメリット)

アメリカ妊娠協会による無痛分娩に関する解説を翻訳しました。 一般の妊婦向けの文書ですが、内容は専門的で詳しく記載されています。アメリカでは、妊婦本人が自ら勉強した上で、無痛分娩を選択しているようです。日本では、無痛分娩の良い面の宣伝が多く、…