現役医療者の視点

現役医療者の視点  AllAboutガイド

ハネムーン膀胱炎 本当の理由

ハネムーン膀胱炎 (Honeymoon Cystitis)、ハネムーン腎盂炎(Honeymoon Pyelitis)は、初めての性交後に発症する女性に多い尿路感染症です。今の人には、ピンと来ないかもしれませんが、お見合い結婚が多く、女性の初体験が新婚初夜だった時代によくみられた病…

赤ちゃんに大事な母と子の素肌接触

赤ちゃんが生まれてすぐにする大事なこと 赤ちゃんが生まれて最初にすることは産声を上げ、自分の力で呼吸を始めることですが、その次にする大事なことは、 「母と子の素肌接触」と 「初めての“いただきます”」 です。 | 母と子の素肌接触 赤ちゃんは無菌状…

もらい乳、昔話

今回、もらい乳についての昔話です。 「乳母」という言葉があるように、古来、母乳分泌に恵まれた女性が、母乳提供と同時に育児を請け負うことは当たり前で、むしろ立派な職業でした。1980年代でも、もらい乳は珍しくなく、今では考えられませんが、産休明け…

「母乳」の販売を禁止すべき理由

「偽母乳 ネット販売 細菌1000倍、乳児に危険」 毎日新聞 の報道で、実態に驚かれた方も多いようです。 今回、少量の母乳に粉ミルクを加えたとされる“偽母乳”が問題になっていますが、たとえ、善意の提供者からの衛生的な本物の母乳であっても、不特定多数か…

「へその緒を切る」ことについての話

◆「へその緒を切る」ことについて ネパールでの医療貢献が評価され、アジアのノーベル賞と呼ばれる「マグサイサイ賞」を受賞した岩村昇医師が行った活動の1つが、へその緒の切り方の指導です。 そもそも、へその緒を切る必要があるのかというと、実は「へそ…

「へその緒を切る」ことの本当の意味

日本では、お産が分娩施設で行われるようになり「へその緒を切る」のは、医師、助産師だけに認められた「臍帯切断」という医療行為だとする考えがある一方、最近では、妊婦本人から「自分で切りたい」、「立ち会った夫に切って欲しい」、「しばらく、へその…

胎児の性別を聞かない選択 斉藤由貴さん

4月24日 NHKあさイチ <プレミアムトーク斉藤由貴>は、女性として、女優として、そして人として「よく生きる」ことを教えてくれる、まさにプレミアムなトークでした。 ・座右の銘は「なんとかなる」 斉藤由貴さんは長女、長男、次女の3人出産されており、「…

帝王切開が増える本当の理由 日本の産科医療2020年問題

今年4月10日、WHO(世界保健機関)は「帝王切開は医学的に必要な場合にのみ行われるべきである」と、安易な帝王切開に対して警鐘を鳴らしました。世界的には、ブラジルや中国沿海部のように出産の約50%が帝王切開の地域がある一方、医学的に必要な場合でも…

体脂肪率18%以上をキープして、女らしい筋肉を!

タレントの眞鍋かをりさんが、雑誌「FRaU (フラウ) 2014年 11月号」で、「女らしい筋肉」をテーマに、肉体改造にチャレンジして、その成果を披露していました。 当時、ご本人がラジオ番組でその経過を話していて、「現在、体脂肪率が14%台で……」と少し自慢…

女性が便秘症になる本当の理由

便秘の症状は、便が硬い、便回数が少ない、便が出にくい、残便感などさまざまです。医学的定義としては「その人の通常の排便習慣に比べて、著しく排便回数が減少した状態」とありますが、便秘の診断はあいまいで基準はありません。 一方、健康的で理想的な排…

絶滅危惧種 ホモ・サピエンス・ジャポニカ(仮称)

日本家族計画協会がまとめた「男女の生活と意識に関する調査」で、若い男性のセックス離れが進んでいることが明らかになりましたが、これはとても深刻な問題です。時代や世代の特徴ととらえると大変なことになります。日本人が持続可能性のある民族として生…

「食の考察 和食1」 鯉こく

ある経験豊富な助産師さんが、自らの体験を語っていました。 「自分がお産するまでは、おっぱいが出ないお母さんに『大丈夫、誰でも出るようになるから、頑張って……』って声をかけてたのに、いざ自分がお産したら3日目になっても、ぜんぜんお乳が出なくて、…

「食の考察 地中海料理1」 スズキのアクアパッツァ

病院のシェフにお願いして、スズキのアクアパッツァを作ってもらいました。アクアパッツァとは、魚介類をトマトとオリーブ油などで煮込んで、香味野菜を添えたイタリア、カンパニア州の料理です。カンパニア州の州都はナポリです。 日本でイタリア料理と言え…

「同性婚で親になる」も認める社会

コメンテーターなどで知られるタレントの一ノ瀬文香さんと女優の杉森茜(28)さんが、今年4月19日に都内で挙式・披露宴をすることを発表しました。女性同士の挙式として注目が集まる中、2人揃って会見を行う幸せな様子が公開されています。日本では法的な同…

「できちゃった婚」は生物学的に正しい

できちゃった婚の妊婦さんは、私が勤務する病院でも珍しくありません。妊娠に至る経緯や、妊娠が分かってからの人間模様はいろいろですが、ネガティブな印象を持つ方は減っています。“順番が違う”とか気にする人もあまりいません。むしろ、意図的に狙ったん…

「おひとりさま出産」を支える社会

マーガレットコミックスDIGITAL『おひとりさま出産』七尾ゆず(集英社クリエイティブ)が12月25日にkindleでも発売され、「40歳目前、年収200万以下のバイト生活。金も男も要らぬ、わたしはとにかく子が欲しい!」というコピーに惹かれて購入しました。 内容…