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新型コロナ肺炎にイブプロフェンは避けて! ではロキソニンは?

フランスのオリビエ・ベラン保健相が、イブプロフェンは新型コロナウイルス感染症を悪化させる可能性があると指摘、もし解熱剤が必要な場合であっても、イブプロフェンは避けて、アセトアミノフェン(商品名:コカール、カロナール、タイレノール)の服用を勧めたのを受けて、

WHOの専門家も、「現在のところ、解熱剤を服用するならイブプロフェンではなく、アセトアミノフェンを勧める。これは重要な点だ」と述べています。

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今回の発言は、

アセトアミノフェンとイブプロフェンは、WHOが世界標準薬として、認定している解熱鎮痛剤なので、その中の選択についての発言です。現時点で、イブプロフェンが非常に危険ということではありません。

追加)3月20日、おそらく、何らかの政治的圧力だと思いますが、WHOの発言は取り消されました。

 

日本ではこの報道に、ロキソニンは? と思う人も多いようです。

実は、ロキソニンは、日本を中心としたローカルな薬で、世界標準薬ではないので、世界的には議論外の薬で、誰も詳細はわかりません。しかし、経験上は、イブプロフェン以上に注意が必要なクスリと考えられます。

医師の常識として、生理痛や術後の痛み止めとして、ロキソニンは効果的ですが、

新型コロナウイルスに限らず、普通の風邪や、インフルエンザなどのウイルス性感染症による発熱、咽頭痛などに対して、アセトアミノフェン以外の解熱剤を使用することはありません。

新型コロナウイルス感染の疑いや、風邪症状のある方が、今のような情報不確実な時期に、ロキソニンの市販薬や処方薬を、自己判断で解熱目的に使用するのは論外です。

 

アセトアミノフェンにしても、絶対安全な解熱鎮痛剤というわけではありませんが、もし使うとしたら、他に選択肢はありません。

いずれの薬も、めったに起きないとはいえ、予想もつかない副作用が起こる可能性があります。できれば、十分な水分補給、経口摂取できなければ点滴で適切な輸液を行い、利尿、発汗により、解熱をはかることで、解熱鎮痛剤を使わずに済めば、それに越したことはありません。

 

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